Bluesky、フリー登録はじまりましたね
私は少し前に招待コードでアカウントを作っていじってみていたんですが、制限なしになったことで一気に人が入ってきましたね。
はじめはエンジニアとかインターネット古参しか来ないんじゃないかと思っていたんですが、日本のタイムラインを見てみると普通のオタクやら日オタクやら、主婦から高校生くらいの子まで、いろいろな人が登録して使い始めているようです。
おりしも2月上旬で良い天気の日が続き、皆が「それぞれの青空」を投稿しているのを見ると、Twitterが始まって間もないころの「なんかいいものみつけたからおしえたげるね!」という素直な気持ちを思い出したんじゃないかと思えるようなタイムラインが続いています。
私も近所の公園に行く機会があったので、青空を背景に咲き始めた梅を写真に撮って投稿しました。
Blueskyのしくみについて、いいなと思うことが、タイムラインとフィードとフォロワー投稿の分離ですね。もちろん人によって使いかたが違うので、必ずこうだというわけではないのですが、「必ずしもフォロワー投稿欄を見るわけではない」ということが、けっこう大きいんじゃないかと思っています。
というのも、Twitter/Xにおける「影響力の大きさ」というのが、イコール「フォロワー数」で測られ、フォロワー数を増やすことが主目的のゲームとなっていたのは周知の事実でした。しかし、Blueskyでは、『情報を得るためには必ずしもフォローする必要がない』というのが大きいんじゃないかと思います。自分の興味関心ごとにフィードを見ればいいんですからね。このフィードも自分が作ってもいいし、誰かが作ってくれたのを使ってもいい。
ITシステム的には「データベースのView」あるいは「組織内で共有されたデータマート・ダッシュボード」を利用・運用するのに近い感覚かもしれません。
また、これによって、おそらくは複数アカウント運用も多少抑えられるんじゃないかと思います。これはそんな気がするくらいの感覚ですが。
いま、Twitter初期のような雰囲気がある理由の一つは、フォロー数・フォロワー数がリセットされているから、というのもあると思います。Twitterでのフォロワーを探す機能などを開発されている人もいますので、まあ、探すこともできるでしょうけど、全員が丸ごと引越ししたわけではないですし、それによるフォロワーの再獲得は限定的なんじゃないかな、という気がしています。
自分のフォロワーがそもそも少ないと、反応をもらえないのが当たりまえで、たまたま何の気なしにした投稿が通りすがりの知らない人からいいねをもらったりすると嬉しいですよね。そういう気持ちをあらためて感じる人も結構いるんじゃないでしょうか。
先日、AbemaTVかなにかでBlueskyの特集をしていて、「結局はユーザ数がすべて」みたいなことを言っていたので、そうじゃないんだよなぁと思ってしまいました。
ユーザ数がすべてなのは、あくまでも「プラットフォーム事業者」「マーケ商売」をする人にとってであって、そこでいろんなコミュニケーションをする一人一人のユーザにとってではない。
人口の少ない都市はダメで、人口の多い都市は良いのか? 私はそうではないと思います。もちろん税収やインフラ設備、商業の発達など、都市の発展については人口が多いにこしたことはないでしょうが、大事なことは、一人一人のユーザの喜びがそこにあるか? それだけではないでしょうか。Twitter/Xはそれを失い、もはや新しい情報を得るためにアテンションと広告を押し付けられるだけのプラットフォームになってしまいました。それはもはや人の生きる場所ではない。
Blueskyはこれからどう収益化していくのか、という大きな困難が待ち受けているわけですが… どうでしょう、ここはひとつ、日本政府が買ってみるのはいかがでしょうか。中国とかが運営するとろくでもないこと確定ですが、日本なら何もしない(なんならできない)でしょうし、他国からもそれなりに信頼もあるでしょう。サーバはさくらインターネットで行きましょう! よし、これでオッケーやな! という冗談はさておき。
Blueskyに来た皆さんは、どうかこの小さな喜びを忘れずにずっと大事にしていってほしいと思います。私はジャック・ドーシーについていくぜ!!